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妊娠・出産

産院選びのポイントは?病院とクリニックの違いなど助産師の視点で解説!!

 

この記事では、

妊娠したけど、産む病院ってどうやって選べばいいんだろう?

こんな疑問にお答えします。

こんな方におすすめ

  • 初めて妊娠して、出産する産院をどのように選べばよいか、悩んでいる方
  • 経産婦さんだけど、前回とは違う産院で出産を考えている方
  • 大学病院、周産期センター、総合病院、産婦人科クリニック、助産院、自宅分娩の違いを知りたい方
  • 里帰り出産を考えている方

種類2

本記事の信頼性

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本記事を書いているのは、元助産師&2歳児のママこど(@kodomane1222)です。

助産師勤務歴:①5年間 (某総合病院(急性期)や産婦人科クリニック)

②2年間 青年海外協力隊にて途上国でのボランティア活動

結婚を機に退職し、現在1児のママ&専業主婦をしています。

近年、出生率の低下、産婦人科医の減少、分娩施設の減少がニュースなどでも取り上げられていますよね。

出産できる場所が限られてきてしまっているなかで、出産する場所をどのように選べばよいか、悩んでいる方も多いと思います。

この記事を読めば、出産場所を選ぶ際の参考になります。

是非最後まで、読んでみて下さいね。

1 産院の種類と特徴

(1) 大学病院

大学病院は、最新医療設備が整い、多くの大学病院が「周産期センター」として指定されていて、「特定機能病院」に認定されています。

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基本的に大学病院は、「総合病院や個人病院での出産が難しいと判断された妊産婦さんのための施設。」ということですね。

ですが、正常なお産を全く扱っていないわけではないので、「大学病院で産みたい‼」という方は大学病院で利用での出産もできますよ。

メモ

【特定機能病院とは】

特定機能病院は、高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院として、第二次医療法改正において平成5年から制度化され、令和3年4月1日現在で87病院が承認されています。

参考HP:厚生労働省

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特定機能病院に紹介状なく受診をすると、初診時に「初診時特定療養費」という名目で約5,500円がかかります。

医師や看護師・助産師など医療スタッフ数も多く勤務しており、マンパワーが充実しています。

そのため、緊急事態でも24時間対応できるため一般的な産婦人科や個人病院に比べると安心感があります。

ですが、その反面、妊婦健診のたびに担当医師が変わったり、妊婦健診時とお産の際の医師が異なることもあります。

患者数も多いため、妊婦健診の待ち時間が長いというのもデメリットですね。

また、大学病院は研修機関でもあるので、研修の一環として出産に実習生も立ち会うことが多くあります。

たくさんの実習生に見られるのは嫌。担当医師は、同じ人に診てもらいたい。

そんな方は大学病院での出産はあまりオススメできないかもしれません。

(※見学や診察には妊産婦さんの同意が必要なので、断ることも可能です。)

メリット

◇マンパワーが充実している

◇緊急対応が24時間対応できる

◇最新の医療設備が整っている

◇複数の医師がカンファレンスをして治療方針が決定されるため、最良の治療を受けられる

◇科学的な根拠に基づいた医療が提供される

◇小児科、NICUやM-FICUなどが併設されている

◇持病や合併症などリスクがある方も安心

デメリット

◆妊婦健診のたびに担当医師が変わることがある

◆妊婦健診時とお産の医師が異なることもある

◆妊婦健診の待ち時間が長い

◆実習生の立ち合いがある

◆分娩費用が高額なことが多い

(2) 周産期センター

「周産期センター」は、正式には「総合周産期母子医療センター」「地域周産期母子医療センター」といいます。

【周産期】とは、産科と新生児科両方の医療が必要になる時期で、周産期センターはそのふたつが組み合わされた施設です。

個人病院や総合病院でも、母親も赤ちゃんも診てくれるんじゃないの?
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もちろん、個人病院や総合病院でも妊産婦さんと新生児を診ることはできます。

ですが、専門性が病院の機能によって違うんです。

(※個人病院や総合病院の特徴は下記の項目を参考にしてくださいね。)

例えば、一般的に難しい病気をもって生まれてくる赤ちゃんを診られるのは、「小児専門の病院」ですよね。

ですが、そういった小児専門病院には産科はなく、出産後お母さんと赤ちゃんは離れて入院しなければなりません。

ですが、周産期センターなら、NICU(新生児集中治療管理室)とM-FICU(母体・胎児集中治療管理室)を備えています。

そのため、赤ちゃんに問題があっても妊娠中から、出産、産まれてからの治療や手術など全部を同じ施設でできます。

周産期センターは規模によって、よりリスクの高い妊娠に対する医療及び高度な新生児医療を行う「総合周産期母子医療センター」と、比較的高度な医療行為が行える「地域周産期母子医療センター」に分かれています。

都道府県ごとに周産期医療の体制整備が進められおり、リスクの高い妊産婦さんは、

「総合周産期母子医療センター」または、「地域周産期母子医療センター」に搬送されるように連携体制が整えられています。

(3) 総合病院

総合病院は、ベッド数が100床以上あり、産婦人科以外にも他の診療科が揃っている病院です。

産科や産婦人科に勤務する医師も複数人おり、医療設備も整っています。

併症などリスクのある妊娠や、出産時に緊急事態が起こった場合に、すみやかに帝王切開などの適切な処置を受けることができるのも特徴です。

しかし、近年の少子化や産婦人科医、小児科医の減少によって小児科やNICUを併設していない総合病院も多くあります。

総合病院によっては、妊娠36週未満の分娩は取り扱わないなどの制限が設けられている施設もあります。

妊娠時や出産時により高度な医療を提供できる周産期センターなどに、母体搬送や新生児搬送となる場合もあります。

その場合、お母さんと赤ちゃんとが別々の病院に入院することもあります。

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総合病院の規模やマンパワーによって、取り扱えるケースは変わってきます

そのため、出産前に候補の総合病院で対応できる条件について、十分に確認しておきましょう。

メリット

◇産婦人科以外にも複数の診療科が揃っている

◇勤務する産婦人科医が複数人いる

◇複数の医師がカンファレンスをして治療方針が決定されるため、最良の治療を受けられる

◇科学的な根拠に基づいた医療が提供される

◇医師以外の医療従事者も揃っておりマンパワーが充実している

◇緊急対応が24時間対応できる

◇持病や合併症などリスクがある方も安心

デメリット

◆小児科やNICUを併設していない総合病院もある

◆総合病院によって対応できる持病や合併症の程度が違う

◆妊婦健診の待ち時間が長い

◆妊婦健診時とお産の医師が異なることもある

◆入院時、産婦人科以外の他科の患者さんと同室になるケースもある

(4) 産科・産婦人科の個人病院

病院とはベッドが20床以上、医院は20床未満の医療機関です。

医師の人数や設備は個人病院の規模によって異なります。

個人病院ごとに分娩室の仕様を工夫しているなどの施設の充実度、食事の豪華さ、エステ付きなど受けられるサービスが異なり、個人病院によって様々な特色があります

また、個人病院は比較的、妊婦健診から出産まで同じスタッフに対応してもらえることが多いです。

個人病院では、妊娠中や出産時にリスクが生じ、個人病院では対応できないケースの場合、総合病院など高度の医療施設に転院または、搬送される場合があります。

メリット

◇同じ担当医に初診から産後まで診てもらえるケースが多い

◇勤務しているスタッフと顔見知りになり、アットホームな雰囲気で出産できる

◇妊婦健診では3D、4Dエコーなどで赤ちゃんの様子を診てもらえるケースが多い

◇診察の際のエコーの映像をDVDで残してもらえるなどのサービスがある

◇入院施設は個室が多く、プライバシーが守られやすい

◇各個人病院によって食事やエステなどオプションがついていることがある

◇無痛分娩やフリースタイル分娩、ソフロロジー分娩など個人病院によって特色があり、出産の選択肢が増える

デメリット

◆個人病院によって妊婦健診や分娩費用に差がある

◆病院によっては待ち時間が長い

◆勤務する医師が一人または少人数であるため、緊急時の対応に制限が設けられている病院もある

◆病棟で勤務する看護師・助産師の数が総合病院などに比べ少ない

◆妊娠中や出産時にリスクが生じた場合、転院または搬送される場合がある

◆個人病院での独特のマイルールが存在する

→・医師や看護師・助産師の知識がアップデートできていない場合がある

・科学的な根拠に基づいていない医療やケアが提供されている場合もある(男女産み分けサプリの推奨、産後の鎮痛剤の制限など)

(5) 助産院

①助産院での出産

助産院とは、助産師の資格を持つ人が、10床未満のベッド数で入院・分娩の施設を持って開業しているのが助産院です。

多くの助産院が、家庭的な雰囲気を大切にしているので、自宅のような建物が多く、家庭的な雰囲気の中で、出産を迎えることができます。

助産院の中には、分娩を取り扱っている助産院もあれば、妊婦健診や産後のケアのみで、分娩を扱っていない助産院もあります。

助産院での出産を考えている方は、助産院で対応している業務の範囲をしっかりと確認してみて下さい。

また、助産院には必ず「嘱託医療機関」があります。

提携している病院が、どんな病院なのか確認しておくことも重要です。

②自宅出産

助産師が、産婦さんの自宅に出張し、自宅で出産できる方法です。

助産所での出産のメリットに加えて、よりリラックスした環境で出産することができます。

家族に囲まれて、赤ちゃんを迎えることができるので、その後の家族役割機能がスムーズに変化し易いというメリットもあります。

メリット

◇家庭的な雰囲気の中で、精神的なアドバイスやフォローが受けられる

◇陣痛から出産まで助産師が付き添い手厚いケアを受けられる

◇自然なお産ができる

◇自宅出産では家族の立ち合いの中、リラックスして出産できる

◇会陰切開をしない

◇分娩直後から母児同室ができる

母乳栄養を行いやすい環境、退院前に育児に慣れやすい環境

◇病院に比べ、病原菌による暴露が少ない

デメリット

◆助産院で扱えるのは経過に異常のない正常なお産のみである

◆医師がいないため医療処置ができない

・陣痛促進剤を投与する、会陰切開、吸引分娩などの医療処置ができない

◆分娩時に医療処置が必要な分娩経過となった際は、提携する医療機関に搬送となることがある

◆病院に比べて、緊急時の医療処置に時間を要する

◆助産師がマンツーマンで指導するため、独善的な傾向に陥りやすい

◆分娩直後から母児同室で母親が休めない

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妊娠中から、出産、そして産後のケアまで手厚く扱っている助産院も多いです。

助産院を拠点として、産前産後、継続して手厚いケアを受けられるのも助産院の魅力ですよね。

しかし現在、コロナ禍で救急車の要請がなかなか繋がらない、入院先が見つからないといった状況があります。

妊婦の救急搬送も然り、救急搬送を受け入れられないという状況になる場合も十分に考えられます。

そのため、『助産院や自宅出産なら立ち合いできる』というだけで出産場所を決めるのはとてもリスクが高いです。

助産院で出産できるのは下記の条件に当てはまる妊婦さんです。

●妊娠中、継続して管理され、正常に経過している妊婦

●単胎で経腟分娩が可能と判断された妊婦

●妊娠中、2回以上提携先の病院の診察を受けている妊婦

●助産師が正常分娩が可能と診断した妊婦

助産院で出産するためには、助産師の知識量や技量がとても大切になってきます。

また、助産師が的確かつ迅速にリスクマネジメントし対処できるかどうかも重要な要素です。

担当の助産師にしっかりとした実績があるのか、信頼できる人柄なのかなどもみたうえで、出産場所を決めることが大切だと思います。

 

助産院で、出産できる条件は厳しく設けられており、もちろん担当の助産師は、責任をもって妊娠・分娩の経過を診ています。

ですが、助産院で出産するためには、妊産婦さん自身でセルフケアできる力も求められます。

また、『出産時はどんなに妊娠中正常な経過をたどっていた産婦さん、赤ちゃんでも急変するリスクがある。』ということは知ってください。

助産院で出産を考えている方は、メリットとデメリットを十分に理解したうえで、選択をしてくださいね。

2 セミオープンシステムとは

「セミオープンシステム」とは、妊婦健診は診療所で、出産は病院で行うシステムです。

妊娠中の妊婦健診は一定の時期まで自宅に近い個人病院で受けることができるので通いやすいというメリットがあります。

近年、産科医不足により出産施設がない個人病院が増えています。

また、リスクのある妊娠になった場合、セミオープン先の医療機関で専門分野の医師に対応してもらえる、医療設備が整った病院や周産期センターで出産できるので、安全面でも安心感がありますよね。

妊婦健診は基本的に個人病院で行いますが、妊娠20週と妊娠30週~34週で計2回は病院で健診を受けるようになっています。

一方で、出産の際は、妊婦健診で慣れ親しんだかかりつけ医ではない医師が担当するというデメリットもあります。

3 里帰り出産のメリットとデメリット

「里帰り出産」とは、妊婦が実家や実家に準ずるところに生活の場を移して、近くの施設で出産し、夫などと一定の期間離れて生活する出産のスタイルです。

帰省の時期は、妊娠32週~35週が良いとされています。

この時期に帰省すれば、帰省先の産院で妊婦健診を4回程受けることができます。

産後は、「1カ月健診」を終えてから自宅に戻るのが一般的です。

産後の体調が回復するのも約1か月ほどは必要ですし、新生児の赤ちゃんを連れて長距離移動するのも危ないです。

そのため、産後も1か月程度は実家でゆっくり過ごしましょう。

メリット

◇初産婦さんの場合は特に、子育て経験者の実母などからの手厚いサポートが受けられる

◇支援者が身近にいるため気持ちに余裕が生まれる

◇家事などの仕事から解放されて育児に専念できる

◇実家周辺には地元の友人や知人がいる場合も多く、育児の不安や悩みを共有しやすい

デメリット

◆妊娠中健診を受けていた産院と出産する産院が異なることで、不安を抱きやすい

◆誕生した赤ちゃんと父親が離れているため、父親役割のスタートが遅れてしまう

夫が育児に対して積極的に参加するという意識が薄い場合が多い

◆親からのアドバイスにイライラしてしまうことがある

◆あまり動かなくなり、体力が落ちる

◆自宅と実家が遠方の場合、移動するのが負担となる

◆産婦人科医の減少、少子化の影響により、里帰り先周辺の産院が減少している場合がある

◆里帰り先のインフラの状況によっては、急変時に搬送されるのに時間を要する場合がある

近年、産婦人科医の減少や少子化の影響により、出産できる産院が日本全国で減っています。

里帰り先に分娩施設があるのか、また出産を予約した産院の他に、周産期センターなど高度の医療を受けられる医療機関が近くにあるのか、緊急時の搬送にはどのくらいの時間がかかるのかなど、事前に十分に調べておくことはとても大切となります。

昨年、里帰り先で急変し、医師の誤診により新生児が死亡したという、悲しいニュースがありました。

しかし、この背景には産科医不足や産科医療施設の減少があるとされています。

里帰り先の状況によっては、ママや赤ちゃんにとってリスクが高い場所に里帰りすることになり得るかもしれないので、里帰りを検討している方は、事前のリサーチだけでなく、家族と十分に話し合い選択することが大切です。

 

mamari

4 産院を選ぶ時のポイント

産院を選ぶ時のポイントは、人によって様々だと思います。

ですが、基本的に産院を選ぶ際には、自分自身のリスクレベルに応じた産院を選ぶことが大切です。

健康状態に問題なく、経過に異常もなければ、紹介したどの産院でも出産できます。

ご自身ののリスクレベルが分からない場合、まず妊娠を確認してもらった産院の医師に相談してみましょう。

また、いくつか候補がある場合は、それらの産院がどのような方針なのかHPで確認してみたり、口コミなども参考にすると良いかもしれません。

チェックして欲しいポイントとして5点をご紹介します。

(1)距離

①自宅からの距離

一般的に初産婦さんの陣痛開始から子宮口全開大(子宮口が10cm開くまで)は、約10~12時間。

経産婦さんの場合、約4~6時間と言われています。

出産は個人差があるので一概には言えませんが、経産婦さんで初めての出産が早かった場合、特に自宅から産院に出来るだけ近い産院を選ぶ方が安全です。

初産婦さんであれば自宅から1時間以内の産院、経産婦さんであれば、自宅から30分以内の産院が安心でしょう。

②仕事先からの距離

仕事をしている方は、

産休まで仕事場から妊婦健診に通いたい。

という方もいますよね。

妊婦健診の回数は、妊娠初期~23週までは4週間に1回

妊娠24週~35週までは2週間に1回

妊娠36週からは1週間に1回

となっています。

一般的に産前休業に入るのは予定日の6週間前(多胎妊娠の方は14週間前)ですし、産前休業をしない方もいると思うので、仕事場から通いやすいかというのも、ポイントになります。

③駅からの距離

自家用車で通院する予定なのか、自家用車がない場合、電車やバスなどの公交通機関やタクシーを利用する方もいるかと思います。

産院までの移動手段だけでなく、所要時間も考慮することが大切です。

④里帰り先からの距離

里帰り出産予定の方は、里帰り先から近くの産院であること、里帰り先から産院までの移動手段はどのようにするかを考慮して、分娩予約をしましょう。

(2)スタッフ(医師、看護師、助産師)

①産婦人科医との相性

妊娠や出産では様々な疑問や不安がつきものですよね。

そんなとき、担当の医師との相性が良いかはとても重要な要素ではないでしょうか。

実際に話してみて、相談がしやすく信頼できそうな人柄であるかなど、確認するのもよいでしょう。

②女医が在籍しているか

担当してもらう医師は、女性が良いという方は産院のHPで確かめたり、問い合わせをして確認しましょう。

③小児科医が在籍しているか

助産院は助産師のみで分娩を管理しています。

個人病院でも、産婦人科医と助産師で管理を行なっていることが多く、小児科医が在籍していない場合がほとんどです。

ですが、出産時は赤ちゃんに大きなストレスがかかり生まれてきます。

そして、生まれてすぐは呼吸状態も安定していません。

そんな時に小児科医が在籍しすぐに専門的な処置をしてもらえる環境にあることは安心できるポイントではあります。

もちろん小児科医がおらず、産婦人科医のみの産院でも、医師やスタッフが【新生児蘇生法】のトレーニングを受け資格を有している場合、

赤ちゃんの異常に対して、迅速に対応し処置をすることは可能です。

また、それ以上に処置が必要になった場合には、周産期センターなどに搬送できるよう施設間で連携が取られています。

④助産師の充実度や、助産師外来や院内助産があるか

「助産師」といっても、経験年数や分娩の経験数は様々です。

経験豊富な助産師に診てほしいという方には、【アドバンス助産師】という認定を受けた助産師が在籍しているか指標の一つとなるので覚えておいて欲しいです。

アドバンス助産師とは、一定の妊婦健診の経験数や、分娩介助件数、保健指導経験数などをクリアして、試験に合格した助産師の認定資格です。

アドバンス助産師が施設に在籍しているかどうかは産院のHPに掲載している場合もありますし、掲載していない場合は、問い合わせたり健診の際に確認してみるのも良いでしょう。

 

●助産師外来とは、助産師がマンツーマンで行う出産前の健診、相談外来のことです。

助産師外来ではじっくりと話を聞くことができるので、妊娠や出産、育児に関する些細な悩みも相談しやすいのが特徴です。

 

●院内助産院とは、緊急時の対応ができる病院の中で、妊娠、分娩の管理を主に助産師が行うシステムです。

院内助産を取り入れている病院では、フリースタイル分娩など出産のスタイルを選択できる場合も多く、病院の中でも助産院のようなリラックスした環境で出産できます。

出産時に異常が起きた場合は、病院内に産婦人科医が常駐しているため、迅速に医療処置を受けることができます。

家庭的な雰囲気の助産院と、安全性を備えた病院の機能、両方のメリットを兼ね揃えたシステムです。

 

助産師外来や院内助産があるかどうかは、各施設によって異なるので、事前にHPなどで確認して下さい。

(3) 入院部屋の様式

入院する部屋の様式は、個室と大部屋の2タイプがあります。

個室はプライバシーも守られやすく、ゆっくり過ごせるますが、料金が高めというデメリットがあります。

一方、大部屋は料金を抑えられる反面、ベッドごとの仕切りはカーテンであるため、自分や他の赤ちゃんの泣き声が気になることもあります。

人によっては気を遣いすぎてしまい、ストレスを感じる場合もあるので個室があるかどうかも確認しておきましょう。

(4) 出産方法

出産のスタイルには様々あり、バースプランといって分娩のスタイルを選択できることがあります。

仰臥位分娩 分娩台の上で仰向けになり、足を開いて出産をする方法です。

現在日本では一般的な出産のスタイルで、仰臥位分娩は助産師や医師が分娩介助しやすい姿勢であり、緊急時には医療介入をしやすいというメリットがあります。

しかし、デメリットとして産婦さんは、自由な姿勢で出産できないため、力を入れにくい、痛みを逃しにくい、会陰裂傷を起こしやすいなどがあります。

フリースタイル分娩 産婦さんがその時に一番楽な姿勢でお産をができる方法です。

出産の際、姿勢を選択するのは産婦さん自身で、助産師や医師はその姿勢に合わせて分娩介助をします。

メリットは、産婦さんが主体となり、陣痛の痛みを和らげられる姿勢をとることができることです。

また、夫やパートナーにもマッサージをしてもらったり、支えになってもらったりと積極的に出産に参加してもらいやすく、産婦さんがよりリラックスして出産に挑むことができます。

デメリットは、フリースタイル分娩では医療介入しにくい姿勢のため、緊急時には分娩台に移動する必要があります。

ソフロロジー分娩 ヨガの瞑想を取り入れ、心身共にリラックスした状態で、お産の不安や痛みを和らげて出産する方法です。

ソフロロジー分娩は、妊娠中から音楽療法やエクササイズを取り入れ、出産時の呼吸法とイメージトレーニングを練習していきます。

メリットは、ゆっくり深呼吸し、できるだけいきまずに精神的に落ち着いて出産できること。

イメージトレーニングにより、痛みが軽減することです。

デメリットは、妊娠中からのトレーニングが必要であること。

せっかくトレーニングをしていても、いざ陣痛が始まるとパニックになってしまい、練習のようにできない方もいることです。

水中分娩 出産の際、温水プールに入り出産をする方法です。

水中出産のメリットは、温水に浸かることで産婦さんの緊張がほぐれリラックスできること、体が温まるため出産が進みやすいです。

デメリットとしては赤ちゃんや産婦さんの感染が危惧されることや、緊急時の対応が遅れやすいことです。

衛生管理がしっかりとされているプールで水中出産するということが大前提となります。

無痛分娩・和痛分娩 無痛分娩は、手術などで使われている麻酔薬を使用して、出産時の痛みを和らげる出産方法です。

「無痛」といっても完全に痛みが無くなるわけではなく、施設にもよりますが、痛みのMAXを10とした場合、痛みを1~3の範囲で痛みをコントロールして出産するイメージです。

痛みが軽減されるため、産婦さんの緊張や不安は軽減され、リラックスして出産に臨むことができます。

また、心疾患や脳疾患がある産婦さんなどには、医学適応で無痛分娩を選択するがあります。

デメリットとしては自然分娩に比べ、出産の時間が長くなることで、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開になるリスクが高いといわれています。(最近の研究では、適切な無痛分娩であれば、出産時間は長くならないとも言われています。)

また、麻酔によるリスクとして、

・足腰に力が入りにくくなり、転倒のリスクが高まる

・血圧が下がる

・かゆみが出る

・呼吸困難や意識不明

・麻酔薬による中毒や頭痛

・硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血の固まりができるといった、重篤な合併症もあります。

LDR LDRとはLabor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の略語です。

陣痛から分娩、産後2時間まで1つの部屋の中で行うことで移動の必要がなく、産婦さんへの負担が少ないです。

また、完全個室のためプライバシーが保護されるというメリットもあります。

(5) 母児同室

母児同室とは、お母さんと赤ちゃんが同じ部屋でずっと一緒に過ごすことです。

出産後、赤ちゃんと同じ部屋で過ごす産院もあれば、授乳のときだけ授乳室に通う母児別室という産院もあります。

赤ちゃんを母乳で育てたいと思っている方は、赤ちゃんの授乳サインを見逃すことがなくすぐに授乳ができる、母児同室がオススメです。

初産婦さんは特に母乳が十分に出てくるまでに産後2週間程度かかるといわれており、母乳の分泌を促すためには、赤ちゃんが欲しがるたびにおっぱいを吸わせることが重要です。

しかし、出産後は疲労や痛みもあり無理は禁物です。

ご自身の出産時の状況や体調なども考慮して、スタッフと相談し母児同室を進めると良いでしょう。

しかし、産院によっては完全母子同室で母乳育児に対してスパルタなところもあるので、事前に確認しておくことが大切です。

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5 まとめ

人生において、とても大切な妊娠・出産をどの産院でするのかはとても大きな選択の一つだと思います。

事前にしっかりと調べて、ご家族とも話し合ったうえで、ご自身が納得でき、安心できる産院を是非見つけてくださいね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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