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妊娠・出産

妊娠・出産にまつわる噂4選!もし信じていたら危険!!

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こんにちは、元助産師&2歳児のママをしてますこどです。(@kodomane1222

皆さんは、妊娠・出産のに関する情報は、どのように収集していますか?

親、友達、育児本、育児雑誌、最近ではSNS、YouTubeなどからも情報を得られるようになりましたね。

手軽に情報を得られる時代ですが、そこには根拠の無い投稿者本人の体験談であったり、昔からの迷信が載っていることもあります。

私自身、以前勤めていた病院で、助産師外来を行った際に、妊婦さんから根拠のない迷信や噂話について質問され、訂正する機会がありました。

また、現在もSNSを覗いていると根拠のない情報を、さも良いことのように紹介している投稿を目にすることもあり、危険だなと感じています。

そこで、今回は「信じたら危険な妊娠出産にまつわる噂4選」をご紹介します。


妊娠中は体重はできるだけ増やさないほうが良い

体重が増えすぎって怒られちゃった。妊娠中はできるだけ体重は増やさないようにしないといけないのかな。

通っている産婦人科で、医師や助産師から特に基礎疾患や妊娠に伴う異常がないにも関わらず、妊娠中の体重増加について過剰に指導されることありますよね。

私自身も娘を妊娠中、異常な所見はなく、妊娠期間を通しての体重増加は+10㎏(BMI普通)と適正だったにもかかわらず、健診の際に何度も体重増加を注意されました。

また、妊娠中に体重が増えすぎると、産後減らすのが大変!!と考える方や、

SNSや雑誌などに出てくるモデルさんやインフルエンサーを見ると、妊娠中でも体重があまり増えているように見えず、スタイルも抜群で驚くこともあるかと思います。

これらの要因から、妊娠中体重が増えることに不安を覚える方もいるかと思いますが、妊娠期に体重が増えることは自然なことなんです。

妊娠期間を通して、胎児の体重増加、胎盤の形成、羊水量の増加、母体の血液循環量の増加などが起こることにより、体重は増えやすくなります。

妊娠中は体重が、増えるのが自然なことなのね。安心したわ。

もともと、日本の妊婦の体重管理の基準は、世界と比べても厳しいといわれていたんですよ。

また近年、妊婦の痩せすぎは、切迫早産、早産、貧血、そして低出生体重児などのリスクになることが指摘されていました。

こういった背景から、厚生労働省は2021年3月末に「妊婦の体重増加指導の目安」の数値を、従来の基準値より約2~3㎏引き上げて発表しました。

妊娠前の体格 BMI 体重増加指導の目安
低体重 18.5未満 12~15㎏
普通体重 18.5~25.0未満 10~13㎏
肥満(1度) 25.0~30.0未満 7~10㎏
肥満(2度以上) 30.0以上 個別対応(上限5㎏までが目安)

だからといって、体重が増えすぎてもよいというのではありません。

妊娠前の肥満度や基礎疾患など様々な要因がありますが、妊娠中の過剰な体重増加は妊娠高血圧症候群や、妊娠糖尿病などのリスクにもつながります。

そのため、あくまでも適切な範囲内で体重が増加するようにコントロールすることが大切だと思います。

つわりの時はマックのポテトなら食べられる

つわりの時マックのポテトなら食べられるって聞いたことあるけどホント?

SNSで「つわりにマックのポテト」という投稿が盛り上がっているのを見かけた方も、いるかもしれません。

実際、マックのポテトなら食べられたというのは、嘘ではないと思います。

ですが、妊婦全員がつわりの時「マックのポテト」なら食べられるというのは間違いです。

つわりの症状は十人十色。食べられる人もいれば、食べられない人もいるというのが正解です。

つわりについては、医学的にまだわかっていないことが多いのが現状です。

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つわりの症状は人それぞれ。日によっても、時間帯によっても症状が変わってくることもありますよ。

マックのポテトに限らず、自身の体調に合わせて、食べられるものを食べられるときに食べるのが良いと思います。

日本産婦人科学会の『産婦人科診療ガイドライン産科編2020』によると、「つわり」すなわち、妊娠初期の悪心・嘔吐は半数以上にみられ、体重減少、脱水、電解質異常などを呈する「妊娠悪阻」は全妊婦の 0.5~2% に発症するとされています。

一般的に、胎盤の完成する妊娠16週頃までには症状は治まってくるとされています。

妊娠16週以降につわりの症状が発症したり、妊娠後期まで症状が続く場合には他の病気を考慮する必要があるとされています。

でも、つわりで食べられないし、体重も減っているから、赤ちゃんの成長が心配だわ。

つわりで十分な栄養が摂れないと、お腹の赤ちゃんの成長が心配になりますよね。

ですが、つわりがつらい時は無理に食べなくても大丈夫ですよ。

つわり症状で食事が摂れない期間は、胎盤の発育が進み、お母さんの栄養状態が改善すると、赤ちゃんの発育が更に進むような仕組みになっていて、つわりの期間は胎盤から赤ちゃんに栄養が届けられているんです。

ですが、妊娠悪阻といって嘔吐の回数が多く、脱水症状があったり、体重減少が妊娠前の5%以上減少している時は、薬剤による点滴治療が必要になることがあります。

あまりにもつわり症状がきつい時には、無理をせずにかかりつけの医師に相談をしてくださいね。

安定期に入ったら、旅行に行ってもいい

 

安定期に入ったし、赤ちゃんが生まれたらゆっくり旅行もいけないから、マタ旅に行きたいな。

「マタニティ旅行」、略して「マタ旅」というワードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

検索すると、妊婦さんおすすめの旅行プランがあったり、SNSではマタニティフォトを撮るために、リゾートへ旅行している投稿が出てきたりしますよね。

妊娠期は皆さんそれぞれにとって特別な時間、思い出を残したいという気持ちを抱くのも当然のことだと思います。

ですが、妊娠期はいつ何が起こるか分からないリスクがあります

「昨日の健診で異常がなかったから大丈夫。」なんてことは一切ありません。

そもそも一般的によく耳にする「安定期(妊娠16週~27週)」という言葉は、医学用語にはありません

妊娠16週以降は胎盤が完成し胎内環境が整い、つわりも落ち着く方も多いですが、だからといって異常が起こらないわけではないんですよ。

妊娠期には切迫早産胎動減少妊娠高血圧症候群常位胎盤早期剝離静脈血栓塞栓症などの異常が起こり得るリスクを誰もが持っているんです。

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もし、旅先で体調が悪くなったらどうしますか?

旅行先によっては受診先がすぐに見つからなかったり、受診に時間を要することもあるでしょう。

また、産婦人科医や小児科医、新生児科医が常駐していなければ、適切な治療を受けられないこともあります。

それは、日本国内旅行でも海外旅行でもいえることです。

実際に沖縄県に訪れた妊婦が切迫早産で入院するケースは多いそうです。

そして、元々都心などに比べて少ない現地の産科、NICUの病床を圧迫してしまうことになっています。

それが海外であった場合はどうでしょうか?

旅先で急変し入院、治療が必要になった場合、日本の医療保険は使えないため、治療費が数千万円に及ぶケースさえあるんですよ。

それでも命が助かれば良いですが、最悪、母体も胎児の命も落としてしまうこともあり得ます。

そんな、悲劇を誰一人として味わって欲しくはありません。

今一度、マタ旅をするかどうかも含め、正しい知識をもって十分に検討してほしいと思います。

旅行に行くとしたら、旅行先に緊急対応してくれる産婦人科、小児科、新生児科を備えた病院があるのかどうか事前に調べてください。

そして、移動や旅行日程は余裕をもたせた計画にしましょう。

できれば旅行先は自宅から1-2時間程度の距離までとし、飛行機移動は避けたほうが良いと思います。

旅行先で起きた異常に関しては、自己責任です。

ですが、起こってしまってから後悔することがないように、本当に今行かなければいけないのか、十分に考えてもらえたらと思います。

母子ともに健やかに出産まで迎えられることが、一番大切なことではないでしょうか。

出産が近くなると胎動が少なくなる

臨月になると胎動って少なくなるの?

答えはNOです。

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赤ちゃんは生まれてくるその瞬間まで、お腹の中で動いています。胎動が少ないと感じたら、それは赤ちゃんからの【SOS】危険信号なんです!!

「出産が近くなると胎動が少なくなる」という噂は、紛らわしく、危険な誤解を招く噂だと感じています。

そのような噂が出た背景には、出産が近づくと、胎児の頭が骨盤内に入ることから発生したと思います。

しかし、胎児の頭が骨盤内に入ったからといって、胎動が減少する、または無くなるということではありません。

・胎動が急に減った

・胎動が弱くなった

・胎動を感じない

という場合は、すぐにかかりつけの産婦人科に連絡し、できるだけすぐに受診をするようにしてください。

なぜなら、それは赤ちゃんからの【SOS】だからです。

胎動減少は子宮血流減少、胎児低酸素症、胎児発育不全(FGR)に関連があります。

また、常位胎盤早期剥離の自覚サインでもあり、緊急の対応が必要な重要なサインなのです。

そのため、胎動減少を自覚した際は絶対に自己判断をせずに、かかりつけの産婦人科に相談をしてくださいね。

まとめ

まとめ

1.妊娠中、体重増加が起こるのは自然なこと。

妊婦の痩せすぎは、切迫早産、早産、貧血、そして低出生体重児などのリスクになります。

2.妊婦全員がつわりの時「マックのポテト」なら食べられるわけではない。

つわりの症状は十人十色。自身の体調に合わせて、食べられるときに、食べられるものを食べましょう。

3.「安定期」=安全ではない。妊娠期はいつ何が起こるか分からない。

妊娠中の旅行は、自己責任です。

母体と赤ちゃんの命を守るためにも、正しい知識をもって十分に検討してほしいと思います。

4.胎動が少ないと感じたら、それは赤ちゃんからのSOSです。

赤ちゃんは生まれてくるその瞬間まで、お腹の中で動いています。

胎動が少ないと感じたら、すぐにかかりつけの産婦人科に連絡し、できるだけすぐに受診をするようにしてください。

妊娠・出産にまつわる噂、あなたはどのくらい信じていましたか?

妊娠・出産は個人的でデリケートなものですから、噂によっては不安を覚えたり、誰かに相談するのをためらってしまったりしますよね。

ですが、ネットやSNSにも、身近な方から聞く情報にも根拠のない噂は含まれています。

得た情報が本当に正しいものなのか、信じる前に主治医に相談をしたり、公的な機関から発表されている情報を参考にし、判断をするようにして下さい。

参考

日本産婦人科学会 URL:https://www.jsog.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=1

日本産婦人科医会 URL: https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/

日本血栓止血学会 URL: https://jsth.medical-words.jp/

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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